九州・沖縄地方の結納
九州の結納は関西式が主流ですが、沖縄地方では関東式で行われます。
ここでは九州・沖縄地方の結納のしきたりや特徴についてご紹介します。
九州・沖縄地方の結納のしきたり・特徴
九州・沖縄地方(福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)の結納品は、7品目または9品目が一般的ですが、11品目を用意する場合もあります。結納金は50万、70万、100万円が多いようです。
結納は関西式が主流ですが、沖縄地方では関東式で行われます。
主な結納品
福岡県は茂久録、御熨斗、小袖料、寿恵広、子生婦、寿留女、家内喜多留、賀慶鯛、御知家。
熊本県は目録、熨斗、結納金、寿恵広、結美環、子生婦、寿留女、柳樽、友白髪、芽出鯛、葉茶。
佐賀県は目録、熨斗、結納金、末広、指輪、子生婦、志良賀、家慶鯛、家内来多留、御知家。
長崎県は目録、長熨斗、小袖料、酒料、魚料、末広、指輪、友白髪、高砂、御知家。
大分県は目録、長熨斗、結納料、末広、結美和、友白髪、子生婦、寿留女、家内喜多留、御知家、衣類など。
宮崎県は茂久録、御熨斗、小袖料、寿恵広、寿留女、子生婦、家内喜多留、家慶鯛、御知家。
鹿児島県は目録、熨斗、小袖料、酒肴料、末広、友白髪、化粧品、銘茶。
沖縄県は目録、熨斗、小袖料、酒肴料、末広、友白髪。
関西式の結納が行われる九州では、結納の前に新郎側から新婦側へ清酒と真鯛を現品で贈る風習があります。
また、「御知家(おちや)」という箱や壷に入れた番茶を贈るならわしがあります。
これは、お茶が「一度植えるとしっかりと根を張る」ことから、結婚する女性が婿方の家にしっかりと根を下ろして欲しいという願いが込められているものです。