まず進行表を見て必要な曲数を出す

BGM選びは、曲探しから始めるより、披露宴の進行表から必要な場面を確認するほうが進めやすくなります。入場、乾杯、ケーキカット、中座、お色直し入場、手紙、退場、送賓など、音楽が必要な場面を書き出しましょう。

すべての場面を細かく指定する必要はありません。ふたりがこだわりたい場面と、会場に任せてもよい場面を分けると、選曲の負担を減らせます。最初から全曲を完璧に決めようとせず、印象に残る場面から固めるのが現実的です。

BGM決定までの流れ

曲選びは締切直前にまとめて行うと、音源準備や利用可否の確認が間に合わないことがあります。会場との打ち合わせ日から逆算して進めましょう。

手順 やること
1. 場面を洗い出す 進行表にBGMが必要な場面を書き込み、必ず指定したい曲とお任せでよい曲を分けます。
2. 雰囲気を決める 明るい、上品、ナチュラル、感動的など披露宴全体のトーンを決め、曲の方向性を揃えます。
3. 候補曲を集める ランキング、思い出の曲、会場のおすすめ曲から候補を出します。歌詞と曲の盛り上がりも確認します。
4. 会場へ確認する 音源形式、提出締切、サビ出しの可否、ISUMなどの利用可否、ムービー曲の扱いを確認します。
5. リストにまとめる 曲名、アーティスト名、使用場面、開始位置、音源準備状況を一覧にして提出します。

場面ごとにBGMの役割を分ける

披露宴BGMは、すべて同じテンションにすると単調になります。場面ごとの役割を決めてから曲を選ぶと、披露宴全体に流れが出ます。

場面 曲の役割 詳しい選び方
迎賓 ゲストを迎え、会話しやすい空気を作る 迎賓BGM
入場 披露宴の第一印象を作る 入場BGM
乾杯 緊張感から歓談へ空気を切り替える 乾杯BGM
ケーキカット 写真映えする明るい瞬間を作る ケーキカットBGM
手紙・花束贈呈 言葉や感謝が届きやすい雰囲気を作る 両親への手紙BGM
退場 披露宴の余韻を決める 退場BGM

ふたりで分担して決める

BGMは好みが出やすい準備です。片方だけが決めると、あとから「この曲は違うかも」と感じることがあります。まず互いに使いたい曲を出し合い、どの場面に合うかを一緒に考えましょう。

曲に強い思い入れがある場合は、その曲をどの場面で使うと自然かを考えます。入場に合わなくても、送賓やプロフィールムービーに合うことがあります。

好きな曲を全部入れようとしない

思い出の曲が多いほど、すべて使いたくなります。ただ、披露宴全体で見ると、明るい曲、落ち着いた曲、感動的な曲、会話を邪魔しない曲のバランスが大切です。

ふたりの思い出の曲は、入場、再入場、退場、プロフィールムービーなど意味が伝わりやすい場面に絞ると印象に残ります。歓談や迎賓は、ゲストが過ごしやすいことを優先してもよい場面です。

歌詞と場面の相性を見る

メロディが好きでも、歌詞が別れや失恋を強く連想させる曲は、使う場面によって違和感が出ることがあります。特に手紙や花束贈呈など感情が伝わる場面では、歌詞の意味を確認しておきましょう。

洋楽を使う場合も、雰囲気だけで選ばず、タイトルや歌詞の意味を簡単に調べると安心です。歌詞が気になる場合は、インスト曲や歓談用に回す選択もあります。

曲の開始位置と音量まで決める

BGMは曲名だけでなく、どこから流すかで印象が変わります。入場や乾杯はサビから流した方が盛り上がることがあり、手紙や歓談は音量を控えめにした方が言葉や会話を邪魔しにくくなります。

会場によっては、開始位置、フェードアウト、音量の細かな指定ができる場合とできない場合があります。こだわりたい場面だけでも、何秒あたりから流したいか、どこで音量を下げたいかを伝えましょう。

音源提出で確認すること

会場によって、CDが必要な場合、データで提出できる場合、配信音源では対応できない場合があります。曲を決める前に、会場の提出ルールを確認しておきましょう。

  • 音源の提出形式と締切
  • 曲の開始位置、フェードアウト、サビ出しの指定可否
  • 歓談曲や迎賓曲を会場に任せられるか
  • プロフィールムービーや記録映像に使う曲の扱い
  • 利用できない曲があった場合の代替候補

著作権の手続きは早めに確認する

市販音源を複製して使う場合や、映像に音楽を入れる場合は、著作権や著作隣接権の手続きが必要になることがあります。使いたい曲が決まったら、会場や映像会社に利用可否と必要な手続きを確認しましょう。

曲そのものは好きでも、式で使える形で用意できない場合があります。提出直前に判明すると選び直しが大変なので、候補段階で確認しておくと安心です。

ISUMでは、結婚式や披露宴で市販音源を複製利用する場合の手続きについて案内されています。具体的な対応は会場や映像会社によって異なるため、公式情報を確認しつつ、実際に使う曲ごとに相談しましょう。公式情報はISUMの案内で確認できます。

提出リストに入れる項目

BGMリストは、会場スタッフや司会者が当日迷わず使える形にします。曲名だけでなく、どの場面で、どのタイミングから流すかまで書いておくと伝わりやすくなります。

リストには、使用場面、曲名、アーティスト名、開始位置、終了の希望、音源の有無、備考を入れましょう。ふたりの手元にも同じリストを残しておくと、打ち合わせ後の確認がしやすくなります。

BGMリストの書き方例

提出リストは、会場の指定フォーマットがあればそれに従います。自由形式でよい場合は、次の項目を入れると伝わりやすくなります。

項目 記入例
使用場面 披露宴入場、乾杯、ケーキカット、手紙、退場
曲情報 曲名、アーティスト名、音源番号やCDトラック番号
開始位置 イントロから、0分45秒から、サビ直前から
終わり方 場面終了でフェードアウト、次曲へ自然につなぐ
備考 司会コメント後に開始、手紙中は音量控えめ、歓談へ切り替え

迷ったら重要シーンから決める

曲数が多くて決まらないときは、入場、乾杯、手紙、退場のように印象に残りやすい場面から決めます。迎賓、歓談、送賓は会場に相談しながら雰囲気でそろえることもできます。

披露宴BGMは、ふたりらしさを出す準備であると同時に、ゲストが過ごしやすい空気を作る準備でもあります。曲の好み、場面の役割、音源の手続きの3つがそろうと、当日も安心して任せられます。